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シリーズ 8  「会社を辞めたくなった時に考えること」 3年続けろ!の意味

辞めたくなった時
2016-10-17

どんな業界でも、そしてどんな職種でも、「自分の担当業務を極め、足元を固める」というステップは一緒。仕事で自己主張をしていくためには、周囲にいる他人が自分のことを認めてくれていなければ誰も聞いてくれません。自分の存在を知っている他人がたくさんいる社内ですらそうです。ましてや会社を辞めて社外に自分を売り込もうとしても、短期間のうちに辞めた人間の評価は推して知るべし、ですよね。
僕は、結果的に飲料食品メーカーには6年間在籍していました。今振り返ると、短期間で辞めてしまう危険性もあったなあと思ってるんだけど、でも辞めなかった。何度も言うように、これは勇気がなくて辞めなかったという消極的な理由。しかし辞めなかったことで、これが後の転職の際に、職務経歴書を作成し、社外の他人にアピールするに足り得るキャリアの一部になったわけです。
若い時期のキャリアを社外の他人にアピールしようとしたときに、もっとも有効的なのは、内容や密度以上に、その業務を続けた期間なんです。内容や密度は、違う会社で通用するかどうか?という懸念点があるので、第三者に信用されにくいけど、期間だけは社内外問わず共通の信用に値する項目。
どんな仕事でもそうですが、仕事が面白くなるのって、仕事に自分の主張を入れられるようになった時です。自分の主張を入れたほうがいい、と感じ、それを提案し、実際にやってみるという行為の段階になった時が、「自分のやりたいこと」に向かうスタートラインである・・・と僕は考えています。そしてそのスタートラインに立つための準備期間として、業務を長く続ける必要があるというわけ。オリンピックの選手のようなものですね。
「自分のやりたいこと」を実践する時はどういう時か?というと、それは業務の仕組みを再構築する時。判りやすく言うと、今までこなしてきたルーチンワークやマニュアルに則った業務を、いい意味で壊していく時です。
業務を壊すためには、ルーチンワークやマニュアル業務に精通しておかないといけません。精通しているからこそ、壊せるわけだし、周囲の他人がそれでも納得するわけだから。
この段階まで到達するには、通常3年はかかります。自分はもっと早い時期に到達していると考えてしまうんだけど、多くの他人が認めるまでに3年かかるということですね。
だから最初の3年は、辞めずに何とか踏ん張ってほしいなと思います。業務が壊せるようになれば、今まで見えなかった世界まで視野が広がるし、そうなって初めて、自分に市場価値が生まれるんです。
僕は入社1~2年は、来る日も来る日も、全国の営業拠点から上がってくる申請書を受付してハンコ押して、という日々でした。最初は苦痛でした。書いてある内容も十分に理解できない。法律知識がない上に、営業を経験してない分、飲料食品の商慣習が判らないんだから、二重苦です。ここで第一波が襲ってきましたね。
でも毎日毎日こなしていくうちに、段々と判ってくるようになります。最初は全く判らなかったのが、慣れてくると、契約書も申請書も、いくつかのパターンがあるということに気付くんです。こうなると、処理もシステム化できるようになっていきます。相変わらず法律知識は乏しいし、現場の営業経験はないんだけど、でも表面上の処置はできるようになってくる。ここまで来ると、担当業務に自信が伴ってきますね。一夜にして劇的に変わるわけではないからなかなか気付けないけど、でも1年前よりは成長してるなあ、ということに気付けるんです。
修行時代は、先が見えないし、周囲の評価も高くない。加えて、業務を壊せないので、ストレスが溜まって、行く末が不安になる。加えて現在の世の中は、ネットがはびこっていて、いろんなダーティなウワサが流れているので、嫌でも目に留まるし耳に入る。そして人間関係とお給料。
でも、こういった要素は、自己投資だと捉えて、修行時代には耐えるべきことです。ここを耐えないと絶対に、将来デキル大人にはなれないと言っても過言ではないでしょうね。
ただし、繰り返しますが、心身ともに体調を崩したり、健康を脅かすようになるほどの環境であれば、選択肢としての辞めて転職という決断はアリですよ。ここはバランスなので、慎重に対応しなければいけないと思います。
つづく。

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