twitter facebook お問い合せフォーム

シリーズ 10 「企業規模を視る」 人事労務の話

企業規模
2017-01-05

企業規模

ベンチャー企業、特に独立系オーナーベンチャーの管理部門の脆弱さという要素は、まあベンチャー系を狙う学生の皆さんは、避けては通れない問題だと思っておいた方がいいでしょうね。
管理部門において、何を以って脆弱というのか?ってことについては、まあいろいろな斬り口があるんですが、学生が気にするところでは、人事労務面でしょうね。もっともこれは多くの転職者でも普通は気にするところですけど。人事労務面とは、例えば勤怠管理面(残業がどのくらいあるか)、福利厚生面(休日休暇含む)、教育研修面、などのことです。
ベンチャー企業の経営者の方には怒られるかもしれないけど、ベンチャーの傾向値としては、この人事労務面が整備されている会社って少ないと思います(だからベンチャーとも言えますが)。ていうか、会社のステージを考えたら、どうしても後手に回らざるを得ないんです。ベンチャーという性質上、そういう体制を整備できる人材がいない場合が多いんです。
全く無いっていう話ではありませんよ。日本には労働基準法という法律があり、その中で人事労務面でやらなくてはならないことが決まっており、全く無ければ法律違反だから。でも運用面とか稼動面では、かなり厳しい会社が多いです。残業手当は、みなし残業代として、給料に含まれているというルールにしていたり、人に仕事がくっついているので、なかなか休みが取りにくかったりとかって環境である可能性もありますね。それが一概に悪いという話ではないんですけど。何度も言うように。
ベンチャーは幅広く仕事が任せてもらえるのでやりがいがある、とよく言われます。また仕事のスタイルも自分で作り上げる楽しさや醍醐味がある、ということもよく言われます。規模の小さい会社の説明会に参加すれば、だいたいこのようなセリフが出てくるはずです。もちろんそれは聞く人によっては、好奇心が沸いてくる要素かもしれません。
でも「仕事が幅広い」ということは、それは言い方を換えれば、「仕事がハードである」ということなんです。そして夜も比較的遅くなる場合が多いということでもあります。マンパワー的にも幅広くせざるを得ないということだから。また、「自分で作り上げていく楽しさや醍醐味」というのは、「会社に決まりやルールが根付いていない」と言い換えることも出来る。
ベンチャー企業の全部が全部、そのような環境ではないにしろ、そのような会社が多いのは事実です。
ベンチャー企業は、確かにやりがいがあります。大企業では味わえない経験が出来ることが多いしね。やりがいとは何でしょう?それはある程度の仕事は自分の判断と裁量で出来るということ。しかし一方で、それは結果に対する責任が伴うということでもあります。
大企業では、責任が伴わないということではありません。大企業で仕事する場合でも、自分の担当業務には結果責任は常にあります。でも組織の中での担当業務がハッキリしているので、上司や先輩と仕事が共有できる場合が多いんです。しかしベンチャーは、上司や先輩も多くの仕事を抱えている(つまり仕事が個人にくっついている)ので、安易に頼れないことも多々あるんです。こうなると、仕事を抱え込んでハードワークになるのは必然ですね。
・・・ベンチャー企業の印象が悪くなるようなことばかり書いてきてしまって申し訳ありません。各方面で気を悪くされる方がいるんだろうなあ・・・ってことも承知で書きました(笑)。
僕は大企業寄りの思考ではなく、むしろベンチャー寄りの思考です。自分自身が内部体制を作っていく仕事をしていて、それを楽しいと思えるからです。だからベンチャー企業に入社するのが良いとか悪いとか、そんな次元でこのシリーズを書いている訳ではありません。ただ、現実問題として、大企業や有名企業に内定をもらえる学生ばかりではなく、多かれ少なかれ、中小ベンチャーに内定をもらって入社していく学生だってたくさんいます。そういう方のために、中小ベンチャー企業のことを知ってほしいと思い、これを書いている訳です。
もっとも、所謂、プロジェクト系ベンチャーやコーポレートベンチャーは、親会社が大企業であることが多く、親会社の仕組みの影響をかなり受けるので、この限りではないんですけどね。
僕はベンチャー志向ではあるけど、それは今の自分にある程度のキャリアと経験、そして物事を決める判断軸が定まったためです。15年以上前になりますが、新入社員時代には、思いっきり大企業志向でしたので。
後々、僕の考えるベンチャー企業を選ぶひとつの基準というか、尺度を述べたいとも思っているので、是非とも参考にしてみてください。
ベンチャーのような環境が自分に合うかどうかっていうのは、それぞれの 「働く動機」  (←リンク)に起因することです。できれば今一度、自分の「働く動機」ってやつを考えて、言葉に落とし込んでみましょう。

▲PAGE TOP