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シリーズ 11 「企業規模を視る」 製造業の管理体制

企業規模
2017-01-06

企業規模

数回に渡ってベンチャー企業の内部体制について、あれこれ書いてきました。ここで再度、中小企業に戻ります。
中小企業とベンチャー企業。この2つに法的な区分はないんですが、でも一方で、学生が就活を行う際に、大企業や有名企業以外にエントリーするひとつの指針として、その相違点を知っておくことは悪いことじゃありません。
大企業、中小企業問わず、非常に大まかに言うと、会社の仕事は大きく分けて2つのカテゴリーに区分されます。それは、「攻め」と「守り」と言ったり、「直接部門」と「間接部門」と言ったりします。まあ要は、「営業部隊」「管理部隊」ということです。
中小企業もベンチャーも、攻め、つまり営業部隊ではあまり実態は変わりません。とにかく常に売上を上げていかないと、最悪の場合、会社が倒産してしまうんだから。だから営業マンは、常にノルマや目標という数字を背負って、時には会社にドヤされながら、営業という仕事をこなしていく訳です。この図式はどんな業界でも一緒だし、どんな規模の会社でも一緒です。売り方のスタイルは会社によって変わってくるでしょうけどね。
でも管理部隊に関しては、前回までの記事で触れてきたように、大企業とベンチャーでは成熟度合いにかなりの差がありますね。逆に、管理部隊が整備されていないからベンチャーなんだと言ってもいいくらいです。
でも中小企業というのは、実は管理部隊も比較的シッカリしていることが多いんです。何度も言うように、売上高の規模が大企業に比べて劣るだけで、それ相応の社歴もあるし、その中で内部体制もカタチになっています。内部体制がカタチになっているということは、従業員の人事労務管理も固まっているし、組織体制も固まっているということ。だから従業員の勤続年数も長い傾向にあります。
気をつけなければいけないのは、「就活のハザマ」 で書いたような、人間関係だけですね。・・・もっともこれは就活中は気をつけようがないけど。入社後の配属は会社のみぞ知る、だから。
中小企業は総じて社歴が長く、伝統がある業界に多く見受けられます。そのひとつが製造業という訳です。「企業研究シリーズ5」 の記事の中で、日経新聞の【証券欄】をベースに、製造業を分類したことがあります。それによると・・・
「水産・農林」 「鉱業」 「建設」 「食品」 「繊維」 「パルプ・紙」 「化学」 「石油・石炭製品」 「ゴム製品」 「窯業」 「鉄鋼」 「非鉄金属」 「金属製品」 「機械」 「電気機器」 「輸送用機器」 「精密機器」 「その他製造」 

・・・と、ここまでが『製造業』ですね。なんかよく判らないけど、臨海地区の工業地帯にありそうな印象を持つものが多いでしょ(笑)。でも全部が全部、臨海地区内に存在する訳ではありません。
これをさらに、「企業研究シリーズ7」 で、『産業集約型』、 『生活集約型』及び『中間型』に区分しました。こうするとだいたい整理されてきます。『産業集約型』と『中間型』は、総じて臨海地区にある場合が多く、『生活集約型』はそうでもないって感じですね。同じ製造業でも、水を大量に使う企業群の工場施設は、必然的に海の近くになります。
さて、立地の問題はさておき、この製造業区分を見ると、ちょっと独立系オーナーベンチャーが参入できる雰囲気はありませんね。こういった業界に属する規模の小さい会社は、だいたいが中小企業です。つまり下請や系列として大企業の傘下にいたり、何がしかの影響を受けている会社ですね。それか例えば食品会社のように、売上規模は大企業に負けるけど、でも歴史と実績はある中堅会社とかね。
この辺りは、もう会社としてはかなり成熟して、ステージは安定期に入っています。もちろん売上確保・増大のため危機意識は持っているでしょうが、少なくともベンチャー企業のそれとは全く違います。
働く動機で、安定志向を持っている人や、残業とかあまりしたくないとかっていう人、またちゃんとした同期は欲しいなっていう人であれば、製造業に属する中小企業を狙うのも一つの手ですよ。大企業にエントリーしても、もちろん構いませんが、どうせ就活をするなら、ならもう少し視野を広げてみましょう。少なくとも入社後に、管理部門の脆弱さで悩む確率は低いと思いますので。
つづく。

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